アニョハセヨー! in釜山  第3日目

 

釜山旅行記(2015.12.21)

韓国3日目の朝です。外は小雨が降っています。今朝は7時ちょうどに起床、昨日の疲れが残っています。 予定通りに7時30分に朝食を取りました。 今日の予定は、文禄・慶長の役の折に日本軍が築いた城跡を見学することになっています。釜山には当時日本軍が築いた城の石垣がいくつか残っていて、その城跡を見て回るのも今回の旅の目的の一つです。8時30分にホテルを出発、地下鉄釜山駅から二つ目の佐川駅で下車し、徒歩で「子城台公園」を目指しました。途中で女性に場所を尋ねていると、たまたま通りがかったサングラスを掛けたやや強面の中年男性が、道案内をしてくれました。公園下に「朝鮮通信使記念館」がありましたが、月曜日で休館です。すぐ横の階段を上がると、上はスポーツ公園になっていて、スポーツ用の運動器具(縄跳び、フラフープ、バーベルなど)が置かれていました。ウォーキング中の方々にも出会いました。

子城台公園には、当時日本軍が釜山を攻略した時の様子を描いた『釜山鎮殉節図』が紹介されていました。ちなみに韓国では文禄・慶長の役を「壬辰倭乱」「丁酉倭乱」と呼んでいます。 公園は小高い山の上に作られていて、公園全体が韓国軍の城だったことがわかりました。ここを日本軍が一日で攻略し、後に駐屯地として利用したことが、現存する石垣で垣間見ることが出来ました。特に興味深いことは、日本式の城壁と、外にせり出した膨らみのある朝鮮式の城壁が今も残っていることでした。

PIC_0595

PIC_0596

【参考】倭城の旅(1) 子城台倭城

子城台公園を見学後、向い側の小高い山の公園に向かいます。

公園を下り通りに出ると、華やかな韓国の民俗衣装チマチョゴリが飾られたお店がありました。ウィンドウショッピングをしながらタクシーを待ちます。東区図書館までタクシーで移動、急勾配の坂道をどんどん登りました。図書館で降りるとすぐ目の前に大きな看板が掲げてあり、一目で公園だと解りました。中に入るとここもスポーツ公園として整備してあります。

公園を一周すると、日本の城壁とはっきりわかる石組みが何箇所も見られました。公園の最上部はテニスコートの2面ほどの広さがあり、ここが本丸跡ではないかと友人の説明を受けました。広場に作られた見晴らし台に登ると、そこからは釜山港が一望できました。

公園までの帰路は歩いて下りることにしました。かなりの勾配の坂を下るので足が疲れます。ところが下る途中に手袋を忘れたことに気付き、見上げるほどの急な階段をUターン、とても疲れました。

【参考】 倭城の旅(2) 釜山倭城

※上記、倭城の旅はネット検索で見つけ、リンクさせてもらいました。

 

地下鉄佐川駅から西面(ソミョン)に移動し、ロッテデパートに立ち寄って昼食(石焼ビビンバ)を済ませると、一旦ホテルへ戻りました。

 

午後2時、地下鉄で南浦洞まで移動し、夕方までは別行動をすることにしました。友人はかなり疲れたと見えて、これからマッサージを受けます。私は南浦洞の漢方薬の原料を扱う生薬問屋や海産物問屋街を巡りながらチャガルチ市場を目指します。

ロッテデパート前の交差点を渡ると、朝鮮人参や乾燥した生薬が何種類も店頭に並んでいる問屋街です。私はもともと薬局で漢方薬を扱っていたので、生薬の相場を大方知っています。

勿論、生薬の相場はその時の生産高や需要により変動しますが、乾燥した朝鮮人参が300gで50000ウォン(約5000円)と聞き、当時の相場よりやや安い感じがしました。何軒もお店に入りましたが、日本語での会話は中々通じません。生の朝鮮人参もかなり安く販売していましたが、今回は購入をあきらめました。韓国は漢方薬が身近にあり、日頃から薬膳料理も作る習慣があることが良くわかりました。

image1

PIC_0623

薬草店の並びには海産物の店がさらに軒をなしていて、100店舗以上あるといっても過言ではないはずです。

海産物の問屋街には、昆布、海苔などが積み上げられています。韓国海苔は日本のものと違い、透き通っていて薄く作られています。黒い色のスルメは料理用なのでしょう。これも束で積み上げられています。煮干は箱入りで販売していて、驚くほど安く購入できます。お土産用に海苔とスルメに乾燥カワハギ1kgを購入しました。

何軒もの店の軒先をカメラに収めながら、チャガルチ市場に向かいました。海産物の干し物店に次いで、取れたての魚や貝をザル一杯に盛り店頭に並べたお店がまた軒を並べています。夏場だと大層な臭いで閉口するだろうなと思いながら見て回りました。

image3

1時間も歩いたでしょうか。前方にかなり大きなビルが見えました。チャガルチ市場のようです。中に入ると4時頃だったせいか、市場で働く人たちは丁度お昼時で、作業の手を休めて食事中のようです。市場内をカメラ片手に散策していたら、目線はこちらに釘付けです。日本人だと解るのでしょうか?物珍しい目線が刺さりっぱなしです。

image

チャガルチ駅近くまで来たら土産物が多くなり、一旦荷物をホテルに持ち帰りました。

再度チャガルチ駅まで戻り、今度はチャガルチ場外の店を見て回りましたが、場外市場も半端でない数の店舗が軒を連ねていました。(私が二十歳代の頃、東京築地の場外市場でアルバイトをしたことがあり、当時の活気を思い出しました。)

陽が少しずつ落ちかけ、店舗には裸電球の明かりが灯り始めてきたころ、地元の家族連れの人たちとはっきりわかる買い物客で、さらに通りは混雑し始めました。時計を見ると5時を回っています。友人と6時ちょうどにロッテデパートで待ち合わせをしているので、間に合いません。南浦洞ロッテデパートに向けてそろそろUターンです。チャガルチ市場から南浦洞のデパートは直線なのでとても解り易い場所です。

15分前にはロッテデパート噴水広場の待ち合わせ場所に到着しました。まだ友人は来ていません。すぐ傍のインフォメーションへ行き、案内係の女性に噴水ショーの時間を日本語で尋ねましたが通じません。案内の女性は「English OK?」と聞き返して来るではありませんか。仕方なく「OK!」と答えはしたものの、噴水ショーを英語で言うと・・・と一瞬頭が回らず、しばらくフリーズ状態になりました。そこで慣れない片言の英語で「ウォーターショー?」と尋ねると、「NEXT TIME Six o’clock Seven o’clock」とやさしく教えてもらいました。「イェ~イェ~OK!」と意味不明の返事をして、インフォメーションを離れました。

噴水広場前には多くの見物客でいっぱいになってきています。ベンチに座っている客を見渡していると友人が座って待っていました。手で合図し、席に着くと「噴水ショー」の開演時間が迫っています。時間になりアナウンスが流れると、広場の照明がやや暗くなり、ショーが始まりました。色鮮やかなライトが交錯し、噴水が上下してにぎやかな音楽が広場に響きます。しばらくすると天井から水がリズミカルに落ちて来て、よく見ていると文字も見えます。コンピュータ制御されているのでしょう。天井から降り注ぐ水のカーテンにカラフルなライトが当たり、バックに流れる音楽とともにショーは続きます。約10分ほどでしたが素晴らしいウォーターショーを見ることが出来ました。

image1

ショーを見終えると、デパート内の階上にある免税店を覗きました。お客は数少なく、女性客がちらほらいるだけなので、私たちの姿は意外と目立ちます。買い物はせずウインドーショッピングだけしてデパートを後にしました。時刻も7時でそろそろお腹が空いてきたので、一旦ホテルへ戻りました。

image2

ホテルのすぐ傍にビニールを張った屋台が7~8軒ほど並んでいる一角がありました。一杯やろうと言う事になり、入りましたがメニューは数少なく、取りあえず鯨の肉をオーダーしビールで乾杯です。カウンターのガラスケースの中を覗くと品数は少なく、店のおばちゃんがアナゴをやたらと薦めるので注文したのですが、これがまた不味く46000wを支払い早々と店を出ました。 屋台を出て、釜山駅の中の食堂で簡単な食事をしようと駅構内の店に入り、私はチゲ定食(7000w)友人はうどん(5000w)を注文、これは意外と美味しく頂けました。食後は、駅構内を散策しホテルへ戻りました。

PIC_0628

image

釜山旅行も3日目が終わり、明日は午後2時に釜山を離れいよいよ帰国します。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です