つい先日、知り合いの鍼灸師からのお誘いで勉強会へ参加する機会がありました。
東京では気の合った仲間と長い間行っていた勉強会も遠い昔のことになりましたが、仕事を終えると首都高速を飛ばし深夜近くまで語り合った?頃が懐かしく思い出されます。
健康に関与する仕事柄、治療だけに留まらず健康指導は当たり前と私は思うのですが、一般には中々思うような健康指導は行われていません。正しい健康指導はかえって仕事にマイナスになることの方が大きいのです。なぜなら患者にとっては面倒なことは避けたいと思う人が多いからなのです。頭では理解できても、実際に言われる通りに実行することは大変なので出来るだけ聞きたくないのが本音なのでしょう。
私も薬局を開業していた頃から、患者のために良いことを一番に考え、薬は出来るだけ販売を控えることをモットーに経営を考えて実行してきました。薬を販売する時は安全性を第一に考えて漢方薬を個人個人に合わせて処方(勧める)し、新薬(西洋薬剤)は薬局で調合したもの(薬局製剤)を差し上げることを主に行い、時間をかけて相談にものり十分なアドバイスも行ってきました。現在も、ビワ温灸に訪れる患者さんには温灸指導以上に生活指導を主に行っています。
訪ねたのは柔道整復師のお宅。鍼灸師の資格もあり中々の勉強家とお見受けしました。今回は初対面だったせいか雑談会?になりましたが、通常は一般の人を交えての勉強会らしいのです。一般の人向けの勉強会と言うのが正しいのかも知れません。
鍼灸師からスタートし、柔道整復師の資格もその後取得して上手な経営をされている様に思えました。と言うのも、鍼灸師だけだと患者さんも限定されるが、柔道整復師は整骨院として開業すると昔と違って多くの患者さんが利用しているとのこと。技術あっての仕事だと思うので長年のキャリアを積み地域の方々に信頼されているのですね。何事も積み重ねだと感心しました。しかし先生の本音は、食事指導や生活指導といったケアーは十分とは言えず、今後は患者のために十分な時間をかけた健康指導を含めた治療が出来ることを目指したいとのこと。早くそんな日が来ることを期待しつつ治療院を後にしました。