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■ 末期のすい臓がんでの延命
 
 
佐賀県   (73才)

 この方は、最初は胃の具合が悪いと思い、近くのクリニックを受診して胃カメラの検査を受けられました。クリニックからの指示で他の病院にてCT検査を受けましたが異常なしの結果でした。

 その後、クリニックで検査を受けると胆嚢が肥大しているとの診断を受け、あらためて病院で検査をうけたところ、すい臓がんであることがわかりました。

 すい臓にできたガンは胆管を塞いでいたため黄疸症状が出ていたので、入院治療を行っていましたが、良くならないため、今度は佐賀医大に入院しました。

 3ヶ月前まで胃の具合が悪いと思っていたのが、なんとすい臓がんだったのです。

 大学病院でまず胆嚢切除の手術を受けましたが、肝心のすい臓がんは手術ができない状態でした。

 その後、1回目の抗がん剤の治療を受け一時退院しました。

 2週間後に予定されていた2回目の抗がん剤の治療は白血球が減少していたため中止となりました。

 こうしてすい臓がんの告知から約2ヶ月後にビワ温灸を開始し、最初の3ヶ月は毎日通われ、その後は1日間隔で受けられました。






 ビワ温灸は大学病院での抗がん剤治療と並行して継続されました。

 ビワ温灸を開始して3ヶ月が経ち、53kgに落ちていた体重は60kgに増え、元気だった頃と同じくらいに戻られたようです。

 お腹周りは隆々となり、お相撲さん並みだね!と冗談がでるようになっていました。

 このころから趣味や飲酒も元気な頃と同じくらいに回復し、仕事にも従事できる体力がつきました。食欲は驚く程に旺盛になっておられました。

 こうした中、久留米大学医学部にて臨床試験中のペプチドワクチン療法のことがNHKで紹介されたことで、早速この治療も並行して受けることとなりました。

 がんの告知から一年が経ったころ、嘔吐を繰り返すようになり十二指腸のバイパス手術を受けました。

 術後からは、食事も出来るだけ控えめに摂るように心がけながら頑張っておられましたが、がんの告知から約1年8ヶ月後に息を引き取られました。





 すい臓がんは、末期で見つかることが多く、一般的に5年生存率も10〜20%と言われ低いのが現状です。

 この方の場合、医師から余命3ヶ月くらいと告げられていたと聞いていますので、ビワ温灸の効果があり延命できたものと考えられます。



 

 
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